[誤記修正][感想追記]
下記のコースでサイクリングに行ってきた。
より大きな地図で 十石峠_ぶどう峠 を表示
若干の二日酔いを押して、6時過ぎ曇天の中出発。
このコース、実は今年の4/29に十石峠でピストンで引き返してしまった因縁の?コース。
ぶどう峠が行けず心残りだったので再挑戦した。
北杜市付近で晴れてきた。前回ギアのトラブルにあった野辺山も順調にクリア。
R141→R299武州街道へ。ブシュ〜!って吹き出ているみたいで良いね。ブシュ〜街道。
無料休憩所があった。自販機もここが最終。頂上まで水場が無いので心配な人はここで補給だ。
また会えたお地蔵さん。文政12年創建。撮影料を置き旅の無事を願う。
ちょうどお昼に十石峠、標高1351m到着。気温は29℃。前回は弱気になってしまったが、今回はぶどう峠へ行けそうな予感。
長居はせずに群馬県突入。
R299を群馬県上野村方面へ下る途中、ぶどう峠へショートカットとなる矢弓沢林道へ入る。ブシュ〜街道とお別れ。
およそ7Km下ると県道124号。ぶどう峠へ通じる道へと出る。
ゆったりとした登りを漕いで行くと、26年前、日航機が墜落した御巣鷹の尾根へ通じる道が出てきた。なんというか…感慨深い物がある。
このぶどう峠に通じる道は、僕が通ってきた林道で最も好きな道と言って良いだろう。
写真心が無くて上手く伝えられず残念だが、左手に清流が音を立てて流れマイナスイオンを撒き散らしている。交通量も少ない。
そして偶々だろうか、黒い蝶が大群で乱舞しているのだ。まるで、この世の楽園に来たような錯覚に陥った。
(蝶の舞は写真に撮ったが上手く写ってなかった)
水場も、2箇所。とてもおいしく、2箇所目はペットボトルに持ち帰った。
しかし、そんな思いもつかの間。
また天候が怪しくなってきた。AMラジオは雷のノイズでバリバリ鳴いている。NHKの天気速報は栃木と群馬(!)に大雨警報が出たと告げる。
周囲は黒雲がたちこめゴロゴロと鳴り始めた。
さっきから時々パラパラ降ってはいるのだが霧雨程度。これで治まってほしいのだが…
二つ目の水場で水を飲みながら心の中で『来るなら来いや〜』と天に向かって叫んだ。
そしたら、急にバケツをひっくり返したように降り始めてしまった。これには驚いた。
あわてて荷物をビニールに包み先を急いだ。
たちまち周囲は薄暗くなり大粒の雨が叩き付ける。土地勘も無く人もいない。究極の孤独。心細いが自分の中で認めなかった。とにかく進め。
標高は稼いでいるはず。何か見えた。そろそろ峠か?
いや、峠手前に祠があり、その傍らに『前方御巣鷹山』と記された看板が現れた。霞の中に御巣鷹山の姿があった。思わず小さく合掌した。
そして、すぐの所にぶどう峠があった。濡れて黒光りして分からないが石に「ぶどう峠」と彫られている。
標高1510m到着。時刻は14:40。やっと来れた。感無量。
峠のお地蔵さん。お賽銭を入れ帰路の無事をお願いする。長野県再突入。
なんと!県境から晴れていた。山の天気は不思議だ。とはいえ路面が濡れているからスピードは控えめに。
R141までほぼ下り。小海町に出る。後は帰りを意識しよう。
ナナーズ小海店で牛乳を買って飲む。本場ポッポ牛乳。ってか、家の冷蔵庫にも入ってた。
野辺山手前。レストランストローハット。少し行くと登りが始まる。
長い事あるよね、この場所に。こんど寄ってみようかな。
さて、実はこの後、野辺山から再び雷雨に見舞われる。雷雨が迫ってくる様は動画で撮りたかったが先を急いだため出来なかった。でも雨雲が山を越えてくる様子は迫力あったね。
清里の下りでは気温20℃。雨具無く濡れているので体感温度は更に低く、くしゃみをしながら北杜市を縦断した。
結局、家まで雨止まず、ずぶ濡れでシャワー直行。
18:50帰宅。ほぼ日没。
十石峠は普通に暑かったが、ぶどう峠登りと、帰りの野辺山は雨に見舞われた。
これを『ついていない』と言うべきか?
確かに、服、荷物は濡れ、GPSロガー、デジカメ等、水に弱い計器類は収納しなくてはならない。
視界も悪くなり、なによりスリップによるリスクは増える。
しかし一方で、降雨により涼しくなった分、体力の消耗が少く抑えられたこともまた事実。
もしこれが、ずっと炎天下だったら戻ってこれただろうか?少なくとも数十分、いや数時間遅くの帰宅になっただろう。
ここは、『目的を達成できるようお地蔵さんが効果的に雨を降らせてくれた』と考えたい。
…色んな思いや気付きの多いサイクリングだった。とても良かった。
ぶどう峠また行きたい。
距離:204Km、時間:12時間41分(乗車時間:11時間17分)
積立標高:5025m、
最高標高:ぶどう峠1510m、最低標高:自宅付近300m