こころの気圧配置図

甲府市北部を起点にしたサイクリングコースを提案しています。その他、日常のこと、園芸のことなど、右下の「カテゴリー」からどうぞ。

怪奇!すり抜ける猫

猫の盛りの季節。あちこちで猫が追いかけっこしたり『フーッ』とか言ってケンカしている。
会社の帰り道、僕の自転車の前を一匹の猫が猛スピードで横切った。
すぐさま別な猫がそいつのあとを追いかけていたのだが、なんとこの猫が僕の自転車の前輪に巻き込まれてしまった。
…いや、タイミング的にはスポークの回転に完全に巻き込まれていたはず。
『巻き込んだ』と思ったとき、前輪の不気味な抵抗感を覚悟したが、自転車はなんの抵抗もなくスーッと通り抜けてしまった。
念のため停車し、振り返って猫の様子を恐る恐る確認すると、何事もなかったかのように最初に横切った猫とケンカの続きをしているではないか!

この猫は、わずか数センチのスポークの、しかも高速で回転している間をすり抜けてしまったのだ。信じられないが事実そうなのだ。絶対に頭や胴回りの方が太いのにどうして!?怪我じゃすまないって考えるのが普通だけど…

僕は猫が好きなので、その瞬間は『しまった!何てことを!』と罪悪感に駆られたが、そんな僕をよそに平然とケンカの続きをしている猫を見て、ホッとしたと同時にまだまだ科学では解明できないこともあるもんだ、と感じた。
不思議な夏の夜だった。