こころの気圧配置図

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『夢』のつづき

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ラーメン好きの山梨県民でも、夢乃屋と聞いてピンと来る人は少なくなったかもしれない。
かつて甲府市里吉にあったラーメン屋さん。2000年暮れにオープン。甲州地鶏をベースにしたラーメンを売りにしていた。店名は雷文の店主が命名したとか。

店長は石川一路氏。元ミュージシャンであり小笠原でコンビニも経営していた経歴を持つ。
完全無化調、素材に甲州地鶏を用いた“甲州ラーメン(甲州拉麺)”をブランド化、おしゃれな店づくり、東京のラーメン評論家・有名ラーメン店を巻き込んだ販売戦略、等々…
当時の山梨県のラーメン界に改革をもたらしたお店といっても言い過ぎではないだろう。
まだ黎明期でもあったインターネットを上手く活用していた点も当時としては画期的だったといえる。
もっとも、そのインターネット上で“叩かれた”時期もあった。ま、アンチが出るというのも成功店の宿命みたいなもので。

今回はネット上に現存する夢乃屋の情報を集め、その軌跡を振り返ってみたい。

店主石川氏のメールマガジン。開店直前まで発行。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway/3265/
http://www.geocities.co.jp/Milkyway/3265/kazz.html

開店までの奮闘記も発刊していたがそれは見つけられなかった。
下の方に「果てしなき挑戦!≪夢乃屋の奇跡≫」メルマガの紹介がある。「日本一のラーメン屋を目指す」と。
http://official.mag2.com/wmag/2001/03/26.html

●果てしなき挑戦!≪夢乃屋の奇跡≫
http://www.mag2.com/m/0000063280.htm 不定期
町の活性化を願い、究極のラーメンを追い求めていた筆者(Kazz)が、遂に念
願のラーメン屋≪夢乃屋≫をOPEN!日本一のラーメン屋を目指す夢乃屋の≪果
てしなき挑戦≫はまだまだ続く…。

かつてお店があった場所。
http://www.hotfrog.jp/%E4%BC%81%E6%A5%AD/%E5%A4%A2%E4%B9%83%E5%B1%8B
懐かしい店舗の様子。
http://www.fm-kofu.co.jp/MOBILE/back0120.html


甲州らーめん」は彼によって商標登録されている。
http://urltokyo.com/wj1/syokuhin/a1/y4673175.htm(更新期限切れ)
西東京のラーメン評論家たちの掲示板の残骸「夢乃屋掲示板」。
この掲示板だけじゃ分からないけど、いろいろすったもんだもあったみたい。
http://6905.teacup.com/ymisaki/bbs/?
記憶を辿ると東京のラーメン評論家たちは「俺が育ててやった感」っていうか、そういう鼻に付く厭らしさが漂っていたな。石川氏も彼らを“利用”しちゃったからどっちもどっちなんだけど。


2002年、日本テレビ開局50年を記念“汐留らーめん計画”に応募。最終選考まで残る。
http://www.ntv.co.jp/zoomin/old/reference/20021106.html
http://smz.que.jp/ramen/chiyoda/siodome.htm
確か900名応募だっけ?惜しくも汐留らーめん店長にはなれなかったけど、最終選考11名まで残ったのは立派だと思う。


この頃、石川氏は地元YBSテレビにちょいちょい出ていたように覚えている。YBSの765ラーメンの監修にも氏が絡んでいたようないなかったような…


2005年東京都世田谷区(二子玉川)に移転。激戦区に勝負に打って出た。翌年暮れ、甲府の店は閉店。
http://ramendb.supleks.jp/s/1253.html
ところが、2007年10月には二子玉川店を畳んでいる。
http://futakotamagawa.seesaa.net/article/62365608.html
東京でのネット上の評判は概ね『美味しいけど高い』だった。素材が良い上にショバ代がね…

僕も二子玉のお店が紹介されていたのをテレビで観たけど、確か、1800円もするラーメンってどんなん?みたいな、味とかと別な所で着目されていた。

あと、調べてみると同店のこだわっていた掛け声『ご完食ありがと〜う ございましたぁ〜』ってのは二子玉では実施していなかったらしい。
あの掛け声は賛否両論(否否片論)あったし、それが出来るのだったら甲府店でもあんな意固地になってやんなくても良かったね。

再び山梨南アルプス市で再開するとの話はあったが、既に5年。


全く面識のない、一介の客に過ぎなかった僕が言うのもおこがましいですが、
山梨のラーメン界に大きな足跡を残した石川さん、久しぶりにあの味食べてみたくなりましたよ。
そろそろ夢の続きをどうですか?日本一と気張らず肩の力を抜いてどうでしょう。あれほどのスキルを寝かしておくのは勿体無いですよ。