暖かくなってきたので荒川へ魚を獲りに行った。
川エビとヨシノボリ数匹を網で捕らえた。ところがその中に奇妙な生物が紛れ込んでいるではないか。
[写真後日アップ]
おしりに三本の尻尾が特徴…何かの幼虫だろう。とりあえず持ち帰ってネットで調べてみるか。
家の水槽に入れてみた。泳法は、わき腹の蛇腹状になっているヒダを高速に開閉させ推進力にしている。
背中にはその後成虫となった時大きくなるであろう羽の原型がついている。何とも見た事のない不気味さだ。
調べてみた…
どうやらカゲロウの幼虫らしい。
うーん、なんかイマイチ育てる気がしないな。
嫁などはその容姿が不気味で、しかもカゲロウと分かった時から水槽を覗こうともしない。アラアラ困ったものだ。
翌日、会社から帰ると、その幼虫に名前が付いていた。
“キモ太郎”
気持ち悪いから…キモ太郎。メスかも知れないのにキモ太郎。
平穏に暮らしていた荒川から、来たくて来たわけでもないのに、ひどい名前を付けられて…
かわいそうなキモ太郎。
キモ太郎よ、来週、荒川に戻してあげるからね。