こんな日に限って…

気持ちが乗っているのに雨。晴天なのにやる気がしない。だから「こんな日に限って」

TS-690 混変調対策 2SK520からJ310へ交換

サイクリングネタではないです。

すっかり出尽くされたネタで、しかも旬を何十年も過ぎているので「ほぼ需要はない」と思いますが記事にしてみます。
Kenwood TS-690に混変調改善に効果的だといわれている改造を入れてみた。

底蓋を外して改造対象のRF基板取り出す。
改造個所は半田面、部品番号Q9,Q10のFET。この2個を「2SK520」から「J310」へ交換する。写真赤枠の箇所。

「K44」と印字のある部品。半田ゴテ2本をそれぞれFETの両側に当て外す。
半田ゴテ1本の場合、熱が伝わりやすいようFETの足に盛り半田してから交互に手早くかつ確実にコテ先を当てる。…とできると思う。

FETの底面は接着剤で固定されているため半田を溶かしただけでは外れない。なので気持ち長めに当てる。ある瞬間「ピッ」あるいは「ズルッ」と勝手に外れる。飛び跳ね注意。
周囲の部品破損、パターン剥離に注意。元に戻すこと(再実装)も考え丁寧に外したいところ。

外し終えたら、次はJ310の実装。秋月電子にて100円/5個。送料500円なので大物の購入と便乗(笑)

2SK520とJ310のデーターシートを比較するとドレイン/ソースの収容が逆になっているが、FETの構造上「逆」でも問題ない。J310のデータシートにも「Sorce & Drain are interchangeable.」=>「ソースとドレインは交換可能です。」と注記あるのでOK。

載せ替え後、基板を本体に戻す。ケーブルが多いので差し込み忘れの無いよう。

 

交換後しばらく使ってみた感想。
過去、同じ改造を施した方のブログ記事を見ると、変わった/変わらないと評価が分かれている。

で、私のはどうかというと混変調に対しては改善が見られた。
実際、TS-830に比べて近接周波数の強力局からの抑圧を「バリバリ」と受けていたが、交換後改めて比較するとTS-830と遜色なく改善がみられた。
カラSも落ち受信が静かになった。

測定環境がないので数値では示せないし、「劇的に」とか「驚くほど」の効果は無い。
恐らく、誰かが私の知らぬ間に交換してたらヘタすると気が付かないと思う。

オーディオマニアがスピーカケーブルやカートリッジケーブルを替えたら音が良くなった「気がする」と言っているのと同じで、こう言うのって趣味を愉しむ上では大事だと思う(笑)

何はともあれ、HFではメインの機械なので壊れなくてよかった💦