こんな日に限って…

気持ちが乗っているのに雨。晴天なのにやる気がしない。だから「こんな日に限って」

どてやき

先日、予てからマークしていた居酒屋、甲府市中央の“どてやき”に行ってきた。
午後3時から7時半までと、居酒屋として一体どういう客層を狙っているのか理解に苦しむ営業時間だが、仕事納めの26日は会社が3時過ぎまでだったため、この時はとばかりにモツ好きの同僚を誘い、満を持して向かった。

店を開けると既に呑ん兵衛達がカウンターを囲んでいる。この人たちって仕事…ナニ?羨ましい。
彼等は、言わば“呑ん兵衛のプロ”。昭和で時間が止まっている店内の雰囲気に、埃を被った置物のごとく溶け込んでいる。
カウンターにはそういう人しか座れない。
目線が集まる中央ではガンコそうな親父がどてやきを仕込んだり、なんか色々している。そこは彼のライヴステージだ。
例えるならカウンター席はA席で、どてやき鍋の正面付近はアリーナと言える。

当然僕らは離れたテーブル(B席)に誘導された。カウンター席など言語道断?いうことだ。(カウンターが空いてなかったというのがおもな理由だと思うが)


…前置きが長くなった。

この店で言うどてやきとは、豚のモツを串に差し味噌仕立ての汁の中で煮込んだもの。
待ちに待った瞬間。串を手に取りかぶりつく。
『ヤバイ!美味すぎる!』
食事をして『ヤバイ』と言ったのは今回が初めて。
適度の歯ごたえを残し軟らかく煮込んだモツ(小腸?)。所々に入っているレバーもアクセントになっている。食感、喉越し共に楽しい。
意外に薄い味付け。しかしモツの持つ(シャレじゃない)油脂の旨みを生かすには絶妙な塩梅。これより濃くても薄くてもダメだろう。何本でもいける。
期待を超える内容と店の雰囲気に呑まれもう夢気分(酒のせいか?)。痛風予備軍である事も忘れ、気が付けば串の山が…次の日、起きたら体がモツ臭かった。

いまどき、巨大なそろばんで勘定したり、気に入らない客を門前払いするオヤジがいる店って無いだろう?数時間だったがカルチャーショックを受けた。
営業時間帯がキビしいが、また近いうちに行くだろう。できたらアリーナに座ってガンコオヤジのライヴを観戦したいものだ。

写真が撮れなかったんで他のブロガーさんたちの記事も参考にしてください。
http://www.yy-net.org/blog/saiko78/blog/archive/2008/02/110504052614.html
http://junmaikyo.exblog.jp/7393785/

うーん、面白い店だった。